砂漠に行ってきた話
最近、砂に興味がある。
砂って街で生活していても結構見る。街路樹の土のあたりとか、公園とか。でも街でいっぺんに見れる砂の量ってそこまでなくて、せいぜい運動場の広さの量しかない。
ああ、視界一面の砂を見たい。
果てしなく広がる砂を、この目で、見たい。
見たくない?
見たい。
そうとなれば砂漠だ。砂漠は砂がいっぱいあるはずだからな。
砂漠見たいな。砂漠を見ないで一生を終える人もいるだろうが、私は砂漠を見て死にたい。砂漠を見る人生と見ない人生なら、見る人生がいい。
でも日本には砂漠ってあるのか?鳥取にありそうだがあれは砂丘だから、もし見ても『砂丘』を見たことにはなるが『砂漠』を見たことにはならない。私は砂漠が見たい。砂丘も後々見たい。
調べたら、東京に砂漠があった。
日本唯一の砂漠らしい。確かにクイズ番組とかで出題されてるのを見た気がする...!
というわけで、その砂漠がある伊豆大島に行ってきた。表砂漠と裏砂漠があるが、時間の都合上片方しか行けず、裏砂漠の方に行ってきた。
今回はその旅行記を書くぞ!備忘録的なやつだぞ!
出発
伊豆大島は伊豆諸島で一番大きな島。船で行く。夜10時に竹芝から出航して翌朝に大島に着く。8時間の船旅。出港と同時に寝たらちょうど健康な人の睡眠時間だ。でも私は別に健康ではないので、出航と同時に酒を飲みロールケーキを食べたりした。
あとは寝てたら、なんやかんやで大島の港に着いた。時刻朝6時。
そこから裏砂漠へ続くウォーキングコース(「温泉ホテルルート」)の入り口がある大島温泉ホテルまでバスで行ったが、砂漠に行く前にそこで温泉に入り朝ご飯を食べる事にした。
朝食はバイキング形式だったので好きなものを取ったら、ウソみたいな虚無の定食が完成したのでみてください。
温泉にも入り体を温め、身体も目覚めてきた8時ごろに裏砂漠へ歩き出した。
いざ砂漠へ
裏砂漠は火山である三原山の東側の一帯にあるため地表が黒いらしく、入り口の道からもう黒い。
コース入り口は樹海だが、樹海っぽくない雰囲気。平坦な道で歩きやすい。樹海っていうより公園のほうが「ぽい」な。 こんなニコニコウォーキングしていいのか、樹海って。人で言うなら「誰にでも優しくて日向のような人」という感じの樹海。
20分ぐらいで樹海から溶岩地帯の森に入るが、景色は変わらず穏やかで歩きやすい。
しばらくすると森を抜け、道が開けてくる。
道~~~~~~~〜~!!
開放感がすごい。
このまま進んでいく。
30分ほど歩くと、溶岩がゴロゴロあるエリアにきた。溶岩の群れに、1匹のゾウと溶岩。でっかくて硬ってぇ溶岩。「溶」と真逆。こんなの「大硬岩」だよ。
ここからまた30分ぐらい歩く。
黒くてデカいものが乱立してる様子ってこわいな。溶岩の群れの貴重な乱立シーン。圧を感じる。ちょうどイシツブテ50匹と電車で乗り合わせたみたいな気分。ゴツゴツの群れ。話逸れるけどイシツブテって横並びにしたらかなりムダなスペースが生まれるよな。そういうときイシツブテ側も考慮して腕を閉じたりしてくれるのかな。
そこから20分ほど歩くとだんだん群れを抜けていく。さようならイシツブテ。
そこぐらいからだんだん草が減ってきて10分ぐらい歩くと………
とうとう……
裏砂漠!!!!!!!!!
本来は片道1時間ぐらいで着くらしいが、牛歩だったので2時間ぐらいで着いた。それでも2時間。景色と時間が釣り合わないな。森をくぐればすぐ砂漠。体感でいうと秒。歩きって意外と移動手段として良いのですね、と思った。
ここが砂漠だ~~!!
砂漠~~~~~~!!!
もう砂漠というより月だな。月だ。月行ってきました。地球は丸かった。(実際、裏砂漠はその幻想的な風景から月に見えるとよく言われており、コースのルートでも「月と砂漠ライン」があるそうです)
砂漠は火山岩で覆われていて、座ると刺さる感じがした。
火山岩だった。
日本唯一の砂漠、砂じゃなかったです。
火山岩でした。
(いずれにしても砂漠は本当に良く最高だった。次は表砂漠行きたい。)
砂漠はそれからしばらくいたが、圧倒されて見渡す以外何も出来なかった。あとめちゃくちゃに寒かった。標高が高いと当たり前に寒いのですね。
その後は来た道を戻ってホテルへ戻り、バスで港へ向かい、
ベッコウ寿司を食べて船に乗って帰った。
くさやも買った。石も拾った。
砂は特に見なかった。
終太郎
【おまけ】