「茶をしばく」
みなさん
この日本語を聞いたことはありますか?
「茶をしばく」
聞いたことがない方は、ここで知っていただければ幸いです。
聞いたことがある方は、これがどういうことか、ちゃんとしっかり考えたことはありますか?
挨拶が遅れました。
LOVE終太郎です。
私が「茶をしばく」を初めて聞いたのは小学生の時だったのですが
よく意味がわからず「??」の状態になり
しばらく頭で考えている間に話題が去ってしまったので、
大人に聞くには至りませんでした。
「茶」と「しばく」は何か分かっていたのですが、
「茶をしばく」…それらが一度合体してしまうともう終わりです。
「大人になったらわかるんだろうな」と思い「??」のまま保留にしていました。
(これは関係がない話ですが、私は他にも「バチが当たる」を「バッジが当たる」だと思っていて、悪いことをするとバッジがもらえると思っていました。これは中学生くらいに人に散々バカにされて気付きました。)
それから月日は経ち...
私は大人になりました。
でも、大人になったからといって「茶をしばく」が何なのか、大して分かるわけではありませんでした。大人になって手に入ったのは責任と成長しきった身体でした。
その成長の間にも「茶をしばく」というセリフを聞くことがありましたが、
本当に1、2回程だけだったのでスルーしてしまいました。
というわけで!
これからは「茶をしばく」が話に出るたびに、
マジメな顔をして分かっているアピールをしたり、
虚無の顔で下を俯くのはおしまいです!
今回はそんなあの頃からの謎
「茶をしばく」は一体なんなのか
ということをかなりきちんと考えます!
もう意味を知っているよ~という方は、ぜひ冷やかし程度にご覧ください。
知らないよ~という方は一緒に歩んでいきましょう。
では、まずは全く調べていない 今の「理解度」をみんなにこっそり教えます。
茶…お茶ですよね、イメージとしては緑茶ですね。湯呑みに入った感じの、お寿司屋さんとかで飲むような、そういう感じがする...
それを…「しばく」...?しばくって、あの「しばく」であってますか??え...?
「しばく」って…
取立屋の怖い人たちにドアをバンバン叩かれているやつであってますか?????????
……はい。
以上です。
こちらが私、LOVE終太郎の今の「茶をしばく」に対する理解度です。
なんとなく「しばく」は関西地方の方言の類で「取り立てたりブイブイ言って怖がらせるやつのこと」だったような、そんな気がしています。(私個人の予想です。100%の確信はありません。全く調べていないので。)
…でも改めて考えると、なんだか茶がかわいそうに感じますね。
それに「誰に」しばかれているのかも、とても気になるところです。
誰にしばかれているんだろう……?
なんだか気になってきたので、
とりあえず茶が何者によってしばかれているのかを、よく考えてみたいと思います。
「茶をしばく」の登場人物は、
・茶
・湯呑み
・見ている観察者(我々) ……が考えられます。
場面によってはさらに増えることもありますが(この舞台が寿司屋だとすれば寿司職人などの登場人物が増えることになります)
この3つは 茶がしばかれる上で、どの場面でも欠かせない最低必須登場(人)物ですので
今回はこれらの関係性を考えてみましょう。
なお「茶をしばく」とあるので、しばく対象は 茶 となります。
では、まずは 茶 です。
茶が茶自身をしばくのは、茶がよほどのハングリー精神旺盛ではない限り考えられにくいです。
そもそも茶は液体なので、きっと押手に暖簾(のれん)状態になりますし
茶が自身を上手くしばけるかどうか不安です。
この中では、最も可能性が低いのでは、とみています。
(オラオラと茶が茶をしばいているが、あまり上手くいっていない様子。)
次に、 湯呑み です。
湯呑みは固体で硬いですし、まだ可能性はあり得そうです。
なにしろ容器として 茶を包んでいる という状態なので、
しばくのにも良い位置ではないでしょうか。
立場としても、湯呑みがないと全く飲まれることさえできない
だらしのない依存するだけの「茶」という液体の姿を、
湯呑みがこっぴどくしばいていても納得がいきます。
湯呑みのない茶はただただ床をびしゃびしゃと伝って水たまりを作るだけですから。
(熱血に茶をしばく湯呑み。)
そして最後は、茶がしばかれるのを見る観察者、a.k.a.我々です。
想像してください。あなたは今目の前に湯呑みに入った茶がある、という状態。
それを今からしばき倒します。怒鳴るもよし、手をあげるのもよし。ここは無法地帯です。
それをしている間、あなたは何を思う?
茶に対する深い憎しみ?はたまた同情?
……恐怖でしょうか?
茶をしばき倒したりなんかしたら、きっと復讐されます。
例えば回転寿司屋のテーブル脇にある粉末緑茶。
あれ、時々思うんですが、うっかりあれのフタを開けている状態で、深呼吸したら……。
めっちゃ怖くないですか?
大量の粉状のお茶が鼻から攻め込んでくるの、怖くないですか?
うっかり深呼吸したが最後、粉茶が肺に移ってトリップ……。
怖すぎる…。
または、うっかりあれのフタを開けている状態でクシャミなんて。
全部の粉が一瞬で眼前に広がるの、怖くないですか?
粉茶 ねえ 心まで茶に染められたなら……。
怖すぎる……怖すぎてやばすぎる……。
一度茶をしばこうものなら、これらの不安が常に生活にのしかかることとなります。
もう二度と寿司屋になど行けやしません。
かなりリスキーな選択となります。
よって、我々が茶をしばき倒すときには、手加減が必要になりそうです。
茶を叱咤激励する程度ならよいでしょう。
きっと茶もそんなあなたを慕ってくれます。
ですが程度を超えた「しばき」は、憎悪を生むだけです。
茶をしばく際には、それを念頭に置いてしばきたいところです。
話が少し脱線してしまいました。
…ということで「茶は 誰に しばかれるのか」を考えていきましたが、
「湯呑みにしばかれる」または「観察者(我々)にしばかれる」が
最も自然で可能性が高いのではないかと思います。
さて!
もうそろそろ、正解の「茶をしばく」を知っても良い頃ではないでしょうか?!
正解はどっちなのでしょうか!
早く知ってしまいたいです!ワクワクしてきました!
では……
調べてみましょう。
………
おお!!!!!!!!!!!!
自信なかったけどけっこう合ってません??
え~~うれし~~!!
もうちょっと見てみましょう!
引用 日本語俗語辞典
しばく
しばくとは、殴る・蹴るなど暴力をふるうこと。
しばくとは、ある場所へ(食べに・飲みに・遊びに)行くこと。
【年代】 1989年 【種類】 若者言葉
しばくの解説
[1] しばくとは鞭や細い棒で強く叩くことを意味するが、関西エリアではこういった道具の使用に関係なく、殴る・蹴るなどの暴力をふるうという意味で、主に喧嘩の前の脅し文句として使われた。[2]も含め現在は死語。
[2] しばくとは「~へ行く(~する)」という意味の若者言葉で、関西で使われていたものが上方芸人によって全国的に広まったものである。
馴染み深い使い方として
「茶しばく=お茶を飲みに行く」、
他に「牛しばく=吉野家へ行く」
「ネズミしばく=ディズニーランドへ行く」
といった形で使われる
…………???????????????????????
???????????????????????????????
??????????????
Why?????
「ネズミしばく」
?????????
本当????
「ネズミしばく」?
本当ですか?????????
本当に使ってる??????????
インターネットが大規模なドッキリでも仕掛けてきていないか、心配になってきました。
……本当?
これ信じて大丈夫ですか????????
ok???
とりあえず
「しばく」とは『~へ行く(~する)』で、
「茶をしばく」とは「お茶を飲みに行く」ということです。
誰がしばくとか、もうそんなのとは全く違う次元だったので、
悲しいや悔しいなどはなく、ただ事実を受け止めている状態になってしまいました。
ちなみに、どういう経緯で「しばく」が「~へ行く」という意味を持ったのか調べてみましたが
専門外の素人インターネットキッズでは、コレといった確証のある起源を見つけることができませんでした。
一番多く見受けられた起源の説は、
「しばく」という言葉は元々、関西で「殴る・蹴る」の意味で使われていたものが
友人間で「あいつ、しばきに行ったろ!」など冗談混じりに使われて、
「~に行く」のような意味も含まれるようになり「茶をしばく」などが派生した
というものでした。
なんだかスッキリしないので、
一番最初に「茶をしばく」を使った上方芸人がだれか は特定したかったのですが
吉本新喜劇のやなぎ浩二さんの「ちゃーっそ! ちゃーっそ!」(西宮弁で「しばくぞ」の意味)
という持ちネタが、確認が取れた唯一の「しばく」でした。
(しかもこれは「しばく」本来の殴るなどの意味の方が近い)
ネットでも、
「茶をしばく」は最近は関西でも使わない!
50、60代が使ってるのしか聞いたことがない。
……などの声をかなり多く見たので、
1960~1970年代の若者の流行語などだったのかなと思います。
もう流行りは終わって、使われなくなっているのか……。
やっと「茶をしばく」のこと知れたのに、
廃れていっているなんて、かなしいです…。
よ~~~し
私だけでもどしどし使ってっちゃお~~~~~!!!
茶~~~しばいたろ~~~~!!!
ジョブ、しばいてこよ~~~~~(仕事に行く の意)
回線、しばこ~~~~~~~~~~~~(ネットをする の意)
夢、しばってってってってこ~~~~~(夢をしばく、睡眠をする の意)
生、しばくぞ~~~~~~~~~~~~~~~(生をしばく、人生をする の意)
これ凡庸性が結構あるな。
みんなも使って流行らそ〜〜〜〜
終太郎